「このひどい口コミ、なんとか消せないのか」。店舗を経営していると、一度はこんな思いを抱いたことがあるのではないでしょうか。事実と明らかに異なる内容や、業務妨害とも取れる悪質な書き込みに直面したとき、泣き寝入りする必要はありません。Googleには明確なガイドラインがあり、それに違反した口コミは削除を求めることができます。
Googleガイドラインに違反する口コミの見極め方
まず理解しておきたいのは、すべての悪い口コミが削除対象ではないということです。お客様の率直な不満や改善提案は、たとえ星1つであっても削除されません。削除の対象となるのは、Googleのポリシーに明確に違反したものだけです。
具体的には、人種や性別への差別的発言、個人を特定できる情報の暴露、同じ人物による複数投稿、明らかに競合他社による嫌がらせと思われるもの、さらには商品やサービスと無関係な政治的主張や宗教的な内容などが該当します。ある美容室では、施術とは全く関係のない政治的な持論を長々と書き連ねた口コミが投稿され、これは無関係なコンテンツとして削除されました。
また、事実確認が困難な誹謗中傷や、明らかに虚偽の情報も削除対象です。「食中毒になった」と書かれていても、実際に保健所への届出もなく、他に同様の報告がない場合は虚偽の可能性が高いと判断される場合があります。
通報前に確認すべきポイントと証拠の整理
いざ通報を始める前に、いくつかの準備を整えておくことが削除の成功率を高めます。まず該当する口コミのスクリーンショットを撮影し、投稿日時、投稿者名、内容をすべて記録します。可能であれば、その口コミが事実でないことを証明できる材料も集めておきましょう。
例えば「予約が取れなかった」という口コミに対して、実際にはその日時に空きがあったことを予約台帳で示せるなら、それも有効な反証材料になります。「スタッフの態度が最悪だった」という投稿が、実際にはそのスタッフが不在だった日の出来事だとすれば、勤務シフト表が証拠になります。
また、同一人物による複数投稿が疑われる場合は、過去の口コミ履歴も確認しておきます。投稿のタイミング、文体の特徴、使用する単語の癖などから、同じ人物による連続投稿かどうかある程度推測できることがあります。
口コミ獲得を自動化しませんか?
無料プランで試してみるGoogleへの削除申請手順
準備が整ったら、実際の削除申請に移ります。まずGoogleビジネスプロフィールにログインし、該当する店舗のプロフィールを開きます。問題のある口コミを見つけたら、口コミの右上にある三点リーダーをクリックし、「不適切なクチコミを報告」を選択します。
この時点で、なぜその口コミがガイドライン違反にあたるのかを明確に記載することが重要です。単に「悪い口コミだから削除して」では通りません。「スタッフの個人名を晒している」「虚偽の事実を記載している」「サービスと無関係な政治的発言が含まれている」など、具体的な違反内容を指摘します。
Googleからの返答は通常数日から1週間程度で届きます。しかし一度の申請で削除されないケースも多くあります。その場合でも諦めず、より詳細な説明を添えて再度申請することが大切です。ある整体院では、同じ口コミに対して3回目の申請でようやく削除が認められました。
削除が困難な場合の対処法
残念ながら、明らかに不当だと感じる口コミでもGoogleが削除を認めないケースがあります。そんな時は別の角度から対策を検討する必要があります。まず考えたいのは、丁寧な返信で第三者に事実関係を伝えることです。
感情的にならず、事実を淡々と述べる返信は、その口コミを読む将来の顧客に対して店舗の誠実さを伝えます。「ご指摘いただいた件について確認いたしましたが、該当する日にちの記録を確認する限り、そのような事実は確認できませんでした」といった具合です。
また、良い口コミを増やすことで相対的に悪い口コミの影響を薄めるという方法もあります。お会計時の口コミ依頼で押し付けにならない声かけの型では、自然な口コミ獲得の仕組みについて詳しく触れています。
法的手段を検討するタイミング
Googleでの削除申請が通らず、事業への影響が深刻な場合は、法的措置を視野に入れることも必要です。特に名誉毀損にあたる内容や、明らかに事実無根の内容で売上に大きな損害が生じている場合は、弁護士への相談を検討しましょう。
ただし法的手段は時間もコストもかかります。まずは前述の方法を試し、並行して悪い口コミへの返信例文10選|逆に信頼を勝ち取る方法で紹介しているような対応で信頼回復に努めることをお勧めします。
完璧な口コミ運営は存在しません。しかし適切な対処法を知っていれば、不当な口コミに振り回されることなく、本来の事業に集中できるはずです。